歴史なんて過去のこと

しょせん歴史は過去のこと。どう認識しても解釈しても、どんな感想をもとうが、それは自由で、現在のことや現実の問題とは関係ない。

たとえば韓国や中国で日本の植民地支配や日中戦争のことで、日本を悪く言うのも、それは韓国や中国の自由であり日本がどうこう言うことではないだろう。

学問のことは学者たちが研究することで、素人やメディアが騒ぐことではない。まして政府や政治家などが目くじら立てて外交問題にするなど、ほかにすることはないのか、よほど暇なのかと思う。

歴史には、学問としては「客観的と思われる事実らしきもの」があるだけだ。それは地道な研究の積み重ねの上に現れる結果だ。そこには感情はない。

それ以外の「歴史」など、しょせんは主観的な感情や立場やイメージでしかない。その世界では、自分が望む姿が「歴史」なのだ。自分が「こうあってほしい」ということが「歴史」になるのだ。それをロマンや物語と言う人もいる。それもいいだろう。ただ、できればそれがロマンや物語だということを「わかっている」にこしたことはないとは思うが。