真珠湾奇襲と原爆投下

僕はなぜアメリカが、ことあるごとに原爆投下と真珠湾奇襲を結びつけるのか分からなかった。真珠湾のことと原爆は別だと思っていたからだ。だが最近なぜか、アメリカの言うことが解るような感じになってきた。ーーアメリカにとっては、それほど真珠湾は憎むべきことだったのだろうと。憎んでも余りあるほどに憎んだのだ。日本人が悪いのだから、それでどんなことになっても、すべて日本人の責任であり、アメリカは関係ない。それほど憎悪の塊になっていたのだと思う。憎悪の前に、なにものも意味を持たない。
リメンバー・パールハーバーを、日本人は軽く見すぎていたのだと思う。
アメリカの立場に徹底的に立つことが必要だ。原爆投下そのものは悪に決まっている。しかしアメリカ人の感情からすれば、原爆投下は当然なのだ。
原爆による惨禍は、アメリカからすれば肯定すべきことなのだ。日本人を苦しめれば苦しめるほど、アメリカの望むことなのだ。ーーしかし原爆投下の結果は悲惨だ。その悲惨さは絶対だ。その絶対なものは誰も否定できない。