ねぇねぇ仲村(5)

「やっぱり趣味が同じオトナの女性って憧れるんですかね」
任侠さんね。仲村さん「私も趣味の同じなオトナだけど」って、あったじゃん?…あれさ、吉田さんがトライガーが好きだから、じゃないかな。ダミアンが吉田さんを好きになった理由は。かりに仲村さんがいちばん好きなのがシシレオーでなくてトライガーだったとしたら…やっぱりダミアンは仲村さんのことを好きになったんじゃないのかな。「僕トライガーがいちばん好きなんです」に吉田さんが「私も、いちばん好きだよ」と答えた瞬間ダミアンは「トゥクゥ~ン」となったじゃない。
もちろん、かりに吉田さんがトライガーがいちばん好きでなくて、たとえばシシレオーのことがいちばん好きだったとしても、やっぱりダミアンは吉田さんを好きになったとします。そういうことはあるかもしれません。
またそこは仮定のことだから、どちらにしても、ハッキリしたことは言い切れませんが。
ダミアンはマセ餓鬼だから、まあ吉田さんみたいな卑猥な人に惹かれた、と早く言えばそんなとこかと思う。叶には、いわゆる色気が無いのか?もちろん、そんなことはない。叶には吉田さん以上の色気がある。ただその質が違うと思う。吉田さんの色気は下品だ。言うまでもないけど。あの人は、まわりの目を気にしている。自分が異性からはもちろん同性も含めて、人々から好かれたいと思っている。つまり下品だ。ヘンに器用で、服のセンスなどもいい。それじたいは悪いことでないとしても、しかし「女」の部分や特徴を出し過ぎる。そういったところなども含めて、加えてトライガーびいきが決定打になってダミアンはまいってしまったのだと思う。だからこそ、吉田さんに彼氏がいると言われて、すんなりと諦められた。一過性のものだったから。まあ、あのくらいの年頃の想いなどは、たいていは一過性だろうけど。
でもどっちにしてもダミアンと仲村さんは、やっぱり友達って感じね。歳の差はべつにしても、恋愛の対象じゃない気がする。
仲村さんが男の人から好かれてもいいし、むしろ嬉しいぐらいだけれど、仲村さんが誰かに恋をするのはイヤ。仲村さんの心はつねに特撮のことだけに向いていてほしい。