日本人は日本文化の「いい加減さ」を誇れ

日本人が日本文化を誇りたいと思うなら、何よりもその「いい加減さ」を誇るべきだろう。日本文化は、いい加減で雑的で非論理的でサブカル的だ。それが強みだ。
日本文化は、他の諸外国や諸民族と比べて、その徹底さ、整理された洗練さ、論理性、正統派のマジョリティ性…等々などにおいては決してかなわない。文化は勝ち負けや勝負ではないと言うだろう。その通りだ。しかし現実は現実で、緻密さや洗練さや伝統と技術さらに資本力なども含めて、欧米なり他のアジア諸国などの成熟した、しかもダイナミズムな大人の文化に及ばないことは確かであろう。そこで無理をし背伸びをした傲慢さと、反転して卑屈になるといった極端と極端の傾向。もうそのようなつまらないことで、一喜一憂するのはやめたほうがいい。それは次元が違う。
それが主流ではなく陰に隠れたものや子供っぽいものと思われるものであっても、かまわず好奇心と「遊び心」で突き進んでいく気持ち。これが日本文化の原点であるということを、いまあらためて見直すべきであろう。