理想主義は破壊に走る

共産主義は理想主義だ。しかし共産主義は、政権を取れば強権政治になり、政権を取れなければテロリストになる。そのどちらにもならない場合は、進歩的な道徳家になる。最後の場合は、概ね良いと思うが、ただハメをはずすことがなく、面白味には欠ける。問題なのはそれ以外の二つだが、それはいずれも理想主義が理性を失ったときの恐怖を体現している。何故そうなるのか?たぶん、それは、理想主義が昂じると、ひとは心が狭くなり、不寛容で破壊的になるのだと思う。何故か?それは理想というものが「とても良い」ことだからだと思う。あまりにも「良すぎる」ために、その良いことのためには、何をしてもいいのだという感情になるのだと思う。
理想は素晴らしい。理想主義には、慎重にならねばならない。