権力の緩和

暴力がいちばん恐い。次に権力が恐い。もちろん権力が暴力を使うことは通常であり、また暴力も権力を握ることがある。暴力が権力を握った典型がナチスであり、ナチスは権力によって更に暴力を用いた。
そのように考えると、よりましな方向は、権力にできるだけ暴力を使わせないようにすることだろう。国内に対する圧制、強権政治をさせないこと。とくに何でもやたらに取り締まるような警察国家、厳しい取り調べや拷問はもちろんのこと、厳しすぎる刑罰などをさせないことだ。対外については、戦争を避け、軍事力の拡大をしないようにすることだ。
暴力、暴力的なことを、可能な限り、しないようにすること、そういう政治にする。権力から暴力を縮小させていくことが大切だと思う。