日本が侵略された場合

仮に日本が侵略をされた場合、私はこう思う。
政府は交渉するのがスジであろう。
一般の国民は、各人の自由だと思う。
とくに何もしなくてもいい。黙って侵略してきた国に従うのも自由。白旗を挙げて積極的に降伏の意志を示すことも自由。逃げるのも自由。どこかで武器を手に入れて抵抗をするのも自由。義勇軍団や民兵を組織して抵抗をすることも自由。非暴力による抵抗をするのも自由。国民は自由だと思う。
自衛隊の場合はどうか?もし憲法の規定で考えるなら、日本の憲法では戦時については規定がないし、戦力の存在じたいが禁止されているので、すくなくとも憲法から自衛隊のことを論じることはできない。しかし現実に自衛隊がある。だから自衛隊憲法「外」の存在だといえる。すなわち憲法は、自衛隊に対して、「こうしろ」とか「こうしてはならない」ということが言えない。憲法自衛隊に対して不介入である。憲法自衛隊に対しては不介入で中立の立場だが、基本的に戦争放棄なので、その点からは自衛隊は戦争や武力行使はできない。とはいっても、国防を目的に作られた自衛隊が、侵略を受けて黙って何もしないということは事実上は有り得ないだろう。
前記のことを踏まえて私はこう思う。
侵略を受けた場合には、自衛隊は政府の権限から離れて自立した組織になるべきだと思う。通常は政府の監督下に置かれることは当然だ。しかし戦時においては、政府から離れて自衛隊という意思を持った独立した存在となる。
その際には、自衛隊の組織改編があったほうがいいと思う。現在の陸海空の3軍とは別に、3軍を統括する総参謀長のような役職を設置する。総参謀長は、特別な教育訓練を受けた者が就任する。陸海空3軍のすべての教育訓練を受けそれをクリアし、加えて政治経済情報社会から、心理学や哲学など広くかつ深く学問教養が求められ、それに応えられる能力と人格が備わっている者が任免される。
仮に日本が侵略行為を受けたとき、戦うも戦わないも、停戦講和を結ぶも、3軍の責任者と相談しながら、総参謀長は大枠の方針を考える。その上で総参謀長は、自分の指針を天皇に伝える。天皇は総参謀長の意見を聞いて、自衛隊がどうするかを決定する。天皇自衛隊の最終的決定者であり総司令官となる。自衛隊の行動における最終的責任者は、天皇と総参謀長に帰する。天皇を総司令官とする理由は、自衛官が最も従順に命令に従う相手は、天皇がいちばん相応しいと思うからである。戦時において天皇の命令は絶対であり、天皇大元帥として全自衛官に君臨する。いかなる理由があろうとも、天皇の命令に反した自衛官は、即時に殺害される。いっさいの弁明は認められず、裁判もおこなわず、すみやかにその場で殺される。いっさいの例外はない。
このように総参謀長の補佐による天皇を頂点にした自衛隊は、日本が明白な侵略行為を受けた状況の場合においてのみ、自由意思をもつものとする。
以上が私が思う「日本が侵略されたとき」の考えだ。