大衆は存在しない

いつから大衆という言葉が生まれたか知らない。だが僕は本来は大衆などいないと思う。それはメディアが作った造語的なものだと思う。
学問的に誰がいつ大衆という言葉を使ったとしても、それは実態を持ってはものではない。
大衆は便利な言葉で表現なのだ。
大衆ではなく流行があるのだ。流行とは多数派の人々の好み嗜好ということで、そこに政治は介在せず思想とも無縁だ。だから真理だとも言える。
民主主義は大衆の支持を集めた者が勝つというが、じつは流行に乗り、流行とうまく付き合った者が勝つのだ。流行こそ最大公約数の象徴であり、確率的に最も間違いが少ない選択の指針だといえる。