ヒトデと星

ヒトデは星に似ている。ヒトデに似せて星が生まれたのだ。人は星が好きだが、それはヒトデの形が好きなのであって惑星や恒星が好きなわけではない。太古から人は月を愛したが、それは月に親しみと、そして一種の神秘性を感じたからだ。しかし美を感じたのはヒトデの形をした星だった。アメリカの星条旗はなぜ星なのか。評価を示す印は白星・黒星のようになぜ星なのか。軍人などの階級章には星や星をイメージするものが用いられることが多い。これらは星への美と憧れの気持ちが表れている。すべてはヒトデから出発した。もしヒトデが何かの理由で絶滅するようなことがあれば、星も…そして当然に人も…絶滅するのだ。