特定の集団をひいきするな

民族・宗教・イデオロギー等をはじめ、その他、企業や団体等にしても、ある特定の集団をひいきしてはいけない。とくに国家などの公権力は、厳正に中立でなければいけない。公権力のあり方で最も大切なのは、特定の集団に肩入れしないことである。
国家など公権力が特定の集団をひいきすると、必ず社会の中に巨大な対立を生む。それはやがて憎悪を生み、その憎悪は紛争や戦争に成長する。
国家など公権力は、できるだけ緩やかな調整とバランスを考えて、可能な限り自由の基盤のもとの社会動向を守る方向に努力すべきである。
公権力の役割は、自由の束縛ではなく、自由のなかに良心を育むことの援助であることを忘れてはならない。