寒い…公家はヒーターに足を投げ出して思った。千年前の京の街のドッシリ寒気に比べるとこれでもまだ緩いほうとは思いながらも、しかし慣れは恐い。この時代の東(ひんがし)の都、東京に居ると、いつのまにかそこの気温や環境に慣れてしまう。気づいたらそれが…
公家なんかつまらん。いつの時代だって同じだ。千年の時を超えてこの時代にやって来たーなどという決まり文句も言いたくない。それは判っていて、この時代に来てしまった。この時代なら上手くいくだろうと思って来たわけではない。じゃあなんで来たんだと、…
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